学習性無力感とは?失敗や挫折の捉え方で未来が変わる

こんにちは。礼司(@iosononelcielo)です。

 

みなさんは失敗や挫折についてどのような印象を持っているでしょうか?

失敗や挫折は捉え方次第で人生をより良く変えてくれることもあれば、長期的にメンタルに対して悪い影響を及ぼすこともあります。

今日は学習性無力感についてのお話です。

 

学習性無力感とは

学習性無力感とは、挫折や失敗によって起こるネガティブな感情に心が支配されてしまい、無気力や無力感を持ってしまうことです。

アメリカの心理学者、マーティン・セリグマン博士の実験は有名なので知っている方も多いかもしれません。

 

セリグマン博士の実験

 

①電流の流れる部屋に2匹の犬をそれぞれ入れる

  • 犬Aはスイッチを押すと電流を止めることができる
  • 犬Bはスイッチを押しても何も起こらない

 

②実験結果

  • 犬Aは電流が流れたとき積極的にスイッチを押すようになったのに対し、犬Bは電流が流れても何もしなくなった。
  • 犬Bはスイッチを押すと電流を止められる部屋に入れられても、積極的な行動をしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

これと同じ事が人間でも起こります。

虐待やパワハラ、モラハラの加害者から逃げ出すことができない被害者は、長期的な加害によってこの学習性無力感を得ている可能性があります。

 

「どうせ自分にはできない」と思い込んで不満を抱えながらも同じ会社にい続けてしまったり、大きな挑戦に踏み出せないといったことも同じです。

ネガティブな感情がハラスメント被害と同じように心にダメージを与えているのです。

 

学習性無力感を引き起こす3つの帰属タイプ

失敗の原因がどこにあると考えるのか。

その考え方の違いは「帰属タイプ」としていくつかの種類に分類することができます。

 

次のような帰属タイプはメンタルに悪影響を及ぼします。

  • 内的帰属:マイナスな出来事の原因は自分にあると考える。
  • 永続的帰属:マイナスな出来事の原因が永久に続くと考える。
  • 全体的帰属:マイナスな出来事の原因はその出来事だけではなく、他の場合も当てはまると考える

 

ネガティブな帰属タイプは単体でもヤベーわけですが、

何回も繰り返されたり(反芻思考)、「自分にはどうせ何もできない」といった思考が意志とは関係なしに湧き上がってくる(自動思考)という特徴があります。

 

失敗が現実に及ぼす影響は実際には一度きりです。

ところが、学習性無力感を持っていると一度の失敗がその後の長期の人生に渡って何度も何度もダメージを与える。

つまり超ヤベー。

これは何としても防ぎたいですね。

 

学習性無力感の弊害

学習性無力感が起こるメカニズムについてまとめてみましょう。

 

学習性無力感のメカニズム

 

失敗に対し誤った認識(帰属)をする

ネガティブ感情が回避行動、学習性無力感につながる

行動しないので未来を変えることができない

変わらない自分や環境に対してますますネガティブな感情が引き起こされる

 

こうして落ち込みやすくストレスに弱い精神構造が作られていきます。

そしてこの思考の方法は、うつ病の思考モデルにとても良く似ていることが分かっています。

 

学習性無力感に陥らないためには

具体的な解決策です。

ネガティブな感情のループや学習性無力感に陥らないためにはどうすればいいのか。

 

失敗や挫折に対する正しい感情を学ぶ

ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授によると、失敗は次の3つに分類することができます。

  1. 予防できる失敗:慎重さや注意深さがあれば起こらなかった失敗
  2. 複雑な失敗:複雑な要因が絡まって起きる避けられない失敗
  3. 知的な失敗:失敗から新たな知識や学びを得ることができる失敗

 

すべての失敗が悪いわけではありません。

科学とかは何度も何度も失敗したから根拠(エビデンス)のある事実が得られて発展してきたわけですからね。

 

「予防できる失敗」は減らすべきだけれど、「知的な失敗」に関してはもっともっと積極的に失敗するべき。

なぜならそこから学びが得られるから。

「複雑な失敗」については起こってしまうことはしょうがないので、自分の内的な要因を探したり、他人を責めたりといった行動は意味がない。ということになります。

 

失敗したら、

  1. 失敗を3つに分類する
  2. 出来事に対し合理的な感情を持つ
  3. 失敗から学べることはなにか?って考える
  4. 次の失敗に備えて対策を練る

これにより失敗体験から学習性無力感が生じるのを防ぐことができます。

 

自己効力感を養う

さらに、学習性無力感に対抗する手段として有効なのが自己効力感です。

自己効力感とは、自分の力で未来を変えることができると信じる力のことです。

この信念が挑戦する勇気の重要な要因の一つであり、次の方法によって高めることができます。

 

  • 実際に行い成功体験を持つこと(直接的達成体験)→実体験
  • うまくいっている他人の行動を観察すること(代理体験)→お手本
  • 他者からの説得的な暗示を受けること(言語的説得)→励まし
  • 高揚感を体験すること(生理的・情動的喚起)→良いムード、ご機嫌でいること

 

まとめ

レジリエンスはポジティブシンキングとは違い、現実や起こっている感情をありのままに受け止め、その上で柔軟に対処していく力です。

 

不安や恐れといったネガティブな感情に翻弄されるのではなく、むしろそれらを利用してやることで、

  • 挑戦力の高い人生
  • 行動量の多い人生
  • より良い自分、生き方へと変化し続けていく人生

を手に入れることができるのです。

 

 

今日の記事はこちらの書籍を参考に書いています。

 

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